推しがいない現場に行きました。感情の羅列

 

 

 

5月27日。武蔵野の森スポーツプラザ。

 

超特急の春ツアー初日。

 

 

大きな会場を埋め尽くす色とりどりの光。

 

眩しかった。

 

遠くからじゃそれが7色なのか8色なのかはわからなかったけど、周りにちらほら黒の光を持っている人がいてああ、8色なんだなあ、と思った。

 

鞄の中には黒のペンライトが2本と、青のペンライトが1本入っている。

 

黒を振るつもりはなかったけど、直前になって少し揺らいだ。

 

 

でも、わたしにとってはかなしくなるだけだ。

結局カイくんを照らすための青をつける。

 

 

目をそらさないと、楽しめないと思った。

 

 

こんな気持ちでライブに行くのが本当に申し訳なくて、6人だけのステージを見るのが怖くて、直前までやめようか迷っていた。

 

だけどやっぱり、自分の中で踏ん切りをつけるためには必要だと思った。

 

 

超特急を見るのは、今日が最後かもしれない。

 

 

あたまの中が、こころの中が、憂鬱でいっぱいになる。

 

 

会場には、たのしい空気と超特急の曲が流れていて、暗い表情しかつくれない自分が明らかに場違いで、逃げ出したくなった。

 

いつも連番しているユーキ推しとユースケ推しの妹たちには、席を離してもらった。

 

自分で選んだことだけど、すごく寂しかった。

 

でも、これで正解だったな、と思った。

 

 

 

My Buddyが流れる。

 

大好きなふたりの声。

(ふたりだったよね…?幻聴じゃないよね…??)

 

 

どうしてこんな気持ちでライブに来てるんだっけ。おかしいなあ。

 

 

 

 

 

泣きたくなかった。

 

これから始まる全力のパフォーマンスの前で、

大好きな人たちの前で、ここにいない人を想って泣くなんて。そんなの嫌だ。

 

でも、苦しい。苦しくてたまらない。

 

 

 

リョウガさんのアナウンスが始まった。

 

優しくて綺麗な声。

今まで聴いた声の中でいちばんと言っても過言ではないくらいだ。

どんどんいい声になっていくなあ。

 

 

だけど、グッズかCD買った人〜?のくだりから

涙が止まらなくなった。

ジョークなのはわかっているけど、

かなしくなってしまった。ごめんね。

笑いに包まれる会場の中で、純粋に楽しめていないことに罪悪感を感じた。

そんなことをきっと、気にすることはないし

気にするべきじゃないんだけど、

自分に対して、事実に対して、

とてもかなしかった。 

 

 

カイくんからのOvertureが始まって、

ライブの幕が上がる。

 

 

初めの2曲はただただ泣いてしまって、

あまり記憶がない。

 

大好きな声が、歌い方が、ない。

聴こえない。

 

わかってはいたけど、

やっぱりショックだった。

 

 

 

泣きたくなかったのになあ。

 

ほんとうにごめんなさい。止まらなかった。

 

 

コーイチさんの声が頭の中で聴こえる。

 

 

耳に届くのはタカシくんひとりの声。

目に見えるのは6人の姿。

 

 

あ〜もう本当にいないんだ。

 

もう、これからずっとこうなんだ。

 

なんで泣いているのかもわからないくらい

涙が出て、息ができなくて、辛くて、

ああ、もうだめだな、と思った。

わたしはもう8号車でいられないんだ。

 

 

これから、かなしい気持ちでしか超特急を見られない。

 

 

 

そう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、ライブが終わって、

今まで6人の超特急に抱いていた苦しい気持ちが、

嘘みたいに軽くなった。

 

わたしは超特急が大好きで、コーイチさんがいなくても

6人が大好きなんだ、と思った。

 

さいたまスーパーアリーナ公演(すごい…………)も、

行かないという選択肢はない。

 

 

どのタイミングで心境が変わったのか、

どうしてなのか、自分でもよくわからない。

 

 

 だけど、とりあえずひたすらに、

超特急はかっこよかった。

 

 

強かった。

 

 

 

その強さが、心に刺さって

かなしくなることもあるけど

それでもついて行きたいと思った。

 

 

 

タカシくんは強いなあ。

すごい。驚いた。

 

これまでただわたしが見えていなかったのか、

見せなかったのか、見えなかったのか、

それとも実際に変わったのかはわからない。

 

だけど、確実に、

パフォーマンスとして、大きくなっていた。

 

かっこよかったなあ。

 

 

フロアの支配者、って感じ……した。

タカシくんが会場のすべてをさらっていくのを全身で感じた。

 

あ〜 「6人でも大丈夫」「6人なら大丈夫」

ってこういうことかあ。

 

 

 

うん。大丈夫。

東京ドームも行けるし、

その先だって行けるはず。

 

 

 

 

大丈夫……

 

 

 

 

 

大丈夫だけど!!!!!!!!

 

 

そういうことじゃない。

 

 

大丈夫とか、やっていけるとか、

そういうことじゃない。

 

 

 

出来るとか出来ないじゃなくて。

 

 

 

 

 

 

わたしは、7人の超特急をこれからも見たいし、

7人を、超特急コーイチを、

黒のペンライトで照らし続けたい。

 

 

わたしがいちばん好きなのは

コーイチさんがいる超特急で、

超特急のコーイチさんだ。

 

 

6人のステージを見て、コーイチさんのいう「ズレ」が

もっとわからなくなった。

 

戻ってきてほしい気持ちは今までもあったけど、

コーイチさんが決めたことだし

たくさん考えて出した結論なはずだし

戻れるなら辞めないよな、と

あくまで叶わない願いとして心の端っこにあっただけだった。

 

 

だけど、今は。

 

 

戻ってきてほしいという気持ちが大きくなって

どうしようもなくなっている。 困った…………

 

それは、今の超特急がこれまでと変わらず、

素晴らしいものだからこそ。

 

 

わたしにはどうしても、

あんなにかなしい顔をしてまで

大好きな人たちと離れてまで

自ら未来だと言った場所から離れる理由が

わからない。

 

 

一生わかることはないんだろうな。

かなしい。

 

 

 

 

 

 

 

6月になった。

スターダストプロモーションのタレント一覧には

吉野晃一の名前がある。

 

円盤が発売されたら辞めるものだと思ってた。

 

活動が始まるものだと信じていた。

 

違うとしたら、これからどうなるんだろう。

わたしにはまったく検討がつかない。

 

 

春ツアー最終日の終演後に、モニターに映し出される

コーイチさんからのビデオメッセージ。

この想像が、現実になればいいのになあ。

恥ずかしくてもかっこ悪くてもなんだっていい。

(………………わたしは)(最大のエゴだね、)

 

 

コーイチさんが嫌な思いをするのは嫌だけど、

もし、戻りたいという気持ちがあるなら

なにも気にせずに戻ってきてほしい。

 

 

戻りたいなんて、思ってないかな。

 

後悔、してないかな。

 

 

してるんじゃないかなあって、思ってしまう。

 

 

たくさん考えての決断なのはわかっているけど、

それでも、やっぱり。

 

 

 

 

 

晃一さんにとっての幸せはどっちなんだろう。

 

幸せになってほしいな。

 

こういちさんのことで、幸せになりたいな。

 

 

 

 

はやく姿を見せてください。

待ちくたびれちゃうよ

 

 

 

 

くまさんの冬眠。

 

 

新しい超特急、という前向きな言葉で表された

色鮮やかな6人は、とても華やかで美しくて、

紛れもなくわたしの大好きな人たちだった。

 

ただ、コーイチさんがいないだけ。

 

それだけだ。

 

たった1人いないだけなのに。

 

どうしてこんなに知らない人たちを見ているような感覚になるんだろう。なんだか現実味がなかった。

これから先もわたしは、この人たちを好きでいられるだろうか。

これから増えていくであろう新曲たちを愛せるだろうか。

 

 

 

一足先にラジオで解禁された a kind of love を聴いた。

怖かったけど、受け入れたかった。

少しでも前に進みたかった。

 

正直な感想を言うと、

ふたりで歌って欲しかった、思った。

だって、絶対そのほうが良いもん。何倍も何百倍も。

ここはコーイチさんが歌ったらこうなるんだろうな、

こういう顔して歌いそう。ここ可愛いだろうなあ。

声、歌い方、表情まで、容易に脳内再生できた。

 

でも、タカシひとりで歌うその曲は、もの足りないわけでも、未完成なわけでも、これまでふたりで歌ってきた曲に劣っているわけでもまったくもってなかった。

 

すごく良い。ものすごく良い。めちゃくちゃに良い。

 

なにより、タカシに似合う。

まっすぐで真摯で綺麗な、人柄にも声にもぴったりな素敵な曲だ。大好きになった。

 

 

昨夜、明日MVが解禁されるとお知らせがあった。

少しわくわくした。

だけど、どうしても怖い気持ちが勝ってしまって、

全然喜べなかった。憂鬱で仕方がなかった。

きっと、映ることのないコーイチさんの姿を見てしまうだろう。はじめて曲を聴いたときのように、コーイチさんだったら、と思ってしまうのだろう。そんなの苦しいだけだ。それに、6人に対して、「足りない」と思ってしまうかもしれないということが、怖い。嫌だった。

 

 

3/9、朝8時。恐る恐る動画を再生した。

 

 

 

とんでもなかった。コーイチさんの入る隙なんてない。

かなしいくらいに完成されていた。

まるで、初めから6人だったみたい。

あそこに、あの空間に、

コーイチさんがいる想像が出来ない。

 

超特急はもう6人なんだ。

 

 

思い知った。

 

こんなに苦しいのに、そこには好きしかなかった。

大好きな表情、大好きな仕草、大好きな声。

大好きな笑顔。

わたしはこの6人が好きだ。

一人ひとりが、全員が、大好きだ。

 

 

何度も観て、聴いていくうちに、曲の中にコーイチさんを感じることもなくなっていた。

これはタカシが1人で歌って、5人が踊る曲なんだ。

ほかの何でもない。

 

でも、歌詞が、どうしても。どうしても重なる。

わたしはコーイチさんに、ずっと、こう思ってる。

届かなくてもひたすら、叫んでる。

わたしにはコーイチが、吉野晃一が必要だ。

 

超特急にも、本当は必要なんだよ。

 

きっと晃一さんにも超特急が必要だった。

 

だからどんなに辛くても、わからなくなっても、

今まで続けてきたんだと思う。

 

超特急は未来だ、と言ったんだと思う。

 

それなのにどうしてこうなってしまったのか、どれだけ考えてもわからないし、きっと一生知ることは出来ない。

 

 

だから、もうどうでもいいんだ。

戻ってきてほしいけど、戻ってこられるならこうなっていないだろう。

 

これから、超特急の、そして吉野晃一の未来が

本人たちにとって、いいものになればいい。

そしてその未来を、自分も感じていたい。

ついていきたい。ずっと見ていたい。

 

この先晃一さんに会える、歌が聴ける保証はない。

きっと歌い続けてくれるけど、いつになるか、

どんな形になるのか、なにもわからない。

先日の井出さんのライブレポートのどの記事にも吉野晃一のことが一切書かれなかったように、活動を始めてもなかったことみたいにされてしまうかもしれない。

 

不安でいっぱいで、毎日かなしくて、ぼろぼろだけど、

いつか絶対その姿を、たのしそうに笑う姿を、

全身を使って歌う姿を、また見ることができると信じています。

 

 

またふくふくになってきたみたいで安心した。

たくさん食べて、好きな歌をうたって、

いっぱい笑っていてほしいな。

 

大好きです。